ネイルサロンを開業するにはそろえなければいけない設備や什器(じゅうき)があります。
これは予算の問題がありますので、最低限の範囲でそろえる方もいれば、こだわりの物を全てそろえる方まで様々だと思います。
今回の記事では店舗型ネイルサロンで実際に使用をしている備品なども一覧にしていますので、ご自身のネイルサロンにあわせて参考にして頂ければと思います。
机(ネイルテーブル)・椅子(ネイルチェア)
まず、ネイルサロンを運営していくのに、必ず必要なものは何でしょう?
それは「机・椅子」です。お客様は最低1時間は座って施術を受けます。
そのため長時間施術を受けても疲れない快適な「机・椅子」が必要になります。
ネイルをするための机と椅子に必要な条件として、高さは手を置いて施術に支障が出ないものがよいです。
極端に高すぎたり低すぎたりしなければ、だいたいの机は大丈夫です。
次に机の大きさですが、通常の勉強机くらいの大きさですと、ネイル用品やUVライトを置いたときに狭く物が落下してしまうことがあります。
自分とお客様との距離が遠いのも施術をする際に支障が出ますので、長方形である程度の広さがあるものを選ぶとよいでしょう。
ネイルの施術で使うアセトンなどの薬品はプラスティックの素材を溶かしてしまうので…。
万が一薬剤をこぼしてしまっても変質しないような材質や、塗料などが溶けてしまうモノも避けましょうね。
メモ
ネイル関連の備品に関しては使いやすさをメインに設計されているので専門店がオススメです。品番などわかっているのであれば楽天でも購入できるものもあります。
照明器具(デスクライト)
次に必要なモノとして、机に備えられる照明器具(デスクライト)です。
サロンの明かりだけでは、手元が暗く見づらいことがあります。
また、照明器具の位置で自分の影で見にくくなることもあるのでデスクライトあった方がよいでしょう。
UVやLEDジェルが硬化してしまわないように、ライトの素材と使用するジェルの相性を確認してから購入しましょう。
ネイルチップ ディスプレイ
チップのサンプルを飾るネイルチップ ディスプレイの設置もサロンのカウンセリングのときに役立ちます。
特に、シーズンコレクションなどをお客様にプレゼンテーションする際にも必要です。
透明なアクリル板などに貼るサロンもありますが、おしゃれな写真たてや額縁などを使用してチップを飾るものや、アルバム型のネイルボックス ケースなども多数あります。
チップはお店の顔になります!
コレクションは常に増えていくものなので、最初にどれにするのか慎重に選択しましょう。
応接家具
複数のお客様を施術できる店舗の場合は、お客様の応接家具を設ける場合はソファーやテーブル、雑誌を収納するマガジンラックなども必要になってきます。
自分のサロンコンセプトに合うもので、お客様が不快に感じない素材及びデザインを選びましょう。
事務所用の中古サイトで、応接家具を検索するとデザイナーズ家具などオシャレなものを見つけることができます。
中古品でもほぼ使っていない新古品も多数あるので探してみると良いですね。
下記通販サイトでデザイナーズ家具で検索してください。
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作業用の備品
その他の設備として、ネイル用品を整理するための棚やワゴン、消毒器(ステリライザー)などがあります。
施術中の効率を考えると、一回一回席を立って棚に行くのではなく、毎回使用するようなネイル用品はすぐ手に届く所に置いてある方がよいですね。
机に引き出しが備え付けてあるものを選ぶか、移動できるようなワゴンがあると便利です。
衛生面を考えると消毒器はとても重要です。
ネイルは直接皮膚を触りますし、万が一にも出血などをした場合に感染症を防ぐ目的において消毒などの衛生面は怠ってはいけません。
フット類の設備
施術メニューによって異なるものとして、フットバスやフットレスト、その施術のためのリクライニング式チェアー、エアブラシのコンプレッサーなどがあります。
メニューに取り入れないものは用意する必要がありませんが、サロンのメニューに取り入れてるのであればフット類の設備には工夫が必要です。
実際に椅子に座っているお客様にネイリストが施術をする場合、着座位置が30cmのフットスツール使用してネイリストの姿勢も負担がないような施術ができる環境を整えましょう。
一般的な備品
ネイル関係の設備以外にも電話機やコピー機、空気清浄機などオフィスとして必要なものもあります。
お客様へのサービスとしてウォーターサーバーを設置しているところも最近では多く見られます。
家電関連は購入すると高価になることが多く、メンテナンスも大変なことからリースで契約するサロンも少なくありません。
全ての物を購入してそろえるのではなく、リースや中古の業者などを探し、コストダウンできるところは工夫するのもひとつの手です。
業者によって価格の差がとても大きいので、自分が足を運べる店は実際に見に行ってみたり、インターネットを使って探すなど、ここは手間を惜しまずにしっかりとリサーチをした方がよいでしょう。
また、忘れがちな備品としてお客様用のWifiなども必需品となります。
テナントによってはWifi設備の整った店舗もありますが、無い場合などは忘れずに申込をしておきましょう。
当社サロンの器具選びや費用などを公開
当社サロン6席にかかった器具費用大公開します。
前提は以下になります。
・電動ネイルチェアの肘掛け両サイドにガラス製サイドテーブルを設置
・LEDライトは各席2台 マシーンは各1台
▶︎ 机(ネイルテーブル)・椅子(ネイルチェア)
合計金額 ▶︎ 876,000 | |||
項目 | 単価 | 個数 | 合計 |
電動ネイルチェア | 84,000 | 6 | 504,000 |
サイドテーブル | 12,000 | 12 | 144,000 |
ネイルワゴン | 13,000 | 6 | 78,000 |
ハンド用スツール | 7,000 | 6 | 42,000 |
フット用スツール | 4,000 | 6 | 24,000 |
デスクライト | 7,000 | 12 | 84,000 |
▶︎ 作業用の備品
合計金額 ▶︎ 985,000 | |||
項目 | 単価 | 個数 | 合計 |
LEDライト | 16,000 | 12 | 192,000 |
マシン | 42,000 | 6 | 25,200 |
タオルウォーマー | 10,000 | 1 | 10,000 |
フットバス | 8,000 | 3 | 24,000 |
消毒器 | 7,000 | 1 | 7,000 |
ジェル、パーツ | 500,000 | 1 | 500,000 |
▶︎ 通信機器 事務機器
合計金額 ▶︎ 173,000 | |||
項目 | 単価 | 個数 | 合計 |
PC | 100,000 | 1 | 100,000 |
プリンター | 20,000 | 1 | 20,000 |
WiーFiルーター | 5,000 | 1 | 5,000 |
固定電話機 FAX | 10,000 | 1 | 10,000 |
空気清浄機 | 30,000 | 1 | 30,000 |
キャッシュドロア | 8,000 | 1 | 8,000 |
▶︎ スタッフルーム その他スタッフ用備品
合計金額 ▶︎ 188,000 | |||
項目 | 単価 | 個数 | 合計 |
冷蔵庫 | 100,000 | 1 | 100,000 |
電子レンジ | 8,000 | 1 | 8,000 |
掃除機 | 30,000 | 1 | 30,000 |
テーブル | 20,000 | 1 | 20,000 |
ロッカー | 30,000 | 1 | 30,000 |
▶︎ その他備品
合計金額 ▶︎ 228,000 | |||
項目 | 単価 | 個数 | 合計 |
テレビモニター | 50,000 | 3 | 150,000 |
制服 | 3,000 | 6 | 18,000 |
文房具 | 10,000 | 1 | 10,000 |
消耗品 | 20,000 | 1 | 20,000 |
トイレサニタリー | 30,000 | 1 | 30,000 |
当社サロン6席にかかった器具費用の合計
項目 | 単価 |
▶︎ネイルテーブル・ネイルチェア | 876,000 |
▶︎作業用の備品 | 985,000 |
▶︎通信機器 事務機器 | 173,000 |
▶︎スタッフルーム用備品 | 188,000 |
▶︎その他備品 | 228,000 |
合計金額 ▶︎ 2,450,000 |
器具費用シュミレーション
1席・3席の電動チェアを使用した場合の器具費用シュミレーション。机(ネイルテーブル)・椅子(ネイルチェア)の選択で費用は変わってきます。
この項目を参考にしてあなたのサロンに合わせて参考にしてください。
項目 | 1席 | 3席 |
▶︎テーブル・チェア | 146,000 | 438,000 |
▶︎作業用の備品 | 249,000 | 555,000 |
▶︎通信機器 事務機器 | 173,000 | 173,000 |
▶︎スタッフルーム用備品 | 108,000 | 108,000 |
▶︎その他備品 | 103,000 | 109,000 |
開業器具 合計金額 ▶︎ | 779,000 | 1,383,000 |
店舗備品はチェックシートで確認する
ネイルサロンの開業準備は忙しいです。
そのため、オープン前に「必要な備品・什器がない!」といったことがないように、抜けが無いように事前にチェックシートなどを用意して確認をしましょう。
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