「自分のネイルサロンをオープンしたい!」という夢を持っている方とよくお会いしますが、開業や経営にかかる資金について、正しい情報を持っていない方が多いです。
ネイルサロンを開業するのに必要な開業資金は、どんな経営スタイルを選ぶのかによって大きく異なります。
自宅の一部を利用して開業するなら、それほど資金は必要ありませんが、都心の一等地に店舗を構えるなら高額の資金が必要です。
ネイルサロンの開業は自由度が高い分、自分にどの店舗形態が適しているかという判断は非常に難しいです。
また、ネイルサロンを開業することが目的なのではなく、5年後・10年後も営業し続けることができるネイルサロンを持つことを視野に入れておきましょう。
それでは、どんな形で開業するのが良いのでしょうか?
オーナーになる方のイメージや予算、ライフスタイルによっても左右されますが、この記事では代表的な開業スタイルを始め、各ネイルサロンのメリットとデメリットについてお話していきます。
記事の後半では、実際のリピータ率92%の繁盛ネイルサロンの数字も公開していきます。
開業に向けてのプランを具体化していきましょう!
自宅型ネイルサロン
自宅を利用して自宅サロンとする場合、家賃がかからないのは大きなメリットです。
電話やパソコンなどの機器も元々自宅にあるものを利用することが出来ることなどから、初期投資を大幅に抑えることが出来ます。
また、ネイルサロンとしての使用面積や事業使用分は確定申告時などには必要経費に計上することが出来ます。
そのため、最も低リスクでネイルサロン開業ができる店舗形態です。
デメリットとして、自宅での開業だと、住宅地にあることが多く、どうしても立地条件が悪くなってしまうことが多いのです。
自宅サロンの場合、お客様は家族と共用のトイレや洗面所を使うことになりますし、料理の臭いや、当人は気づかないその家特有の臭いなどが気になる方も少なくないでしょう。
賃貸マンション型ネイルサロン
賃貸マンションサロンでの開業の最大のメリットは、貸店舗で開業する場合と比較して初期費用を抑えることが出来ます。
同じ広さの貸店舗と比べると月々の家賃は安く、また、敷金礼金は発生しますが、店舗物件の賃貸時に必要な保証金は必要ありません。
また、自宅とは別にサロン空間があるので、ネイルサロンとして上質なサービスを提供することができます。
店舗形態としてはテナントと自宅の中間のような性質のため、『貸店舗を借りるほどリスクは負えないがサロン空間としての質はちゃんと確保したい』、『プライベート空間とは区別したい』といった人に向いています。
自宅型ネイルサロンとは異なり、仕事とプライベートとをキッチリと分けることができ、生活感を出さない演出もできます。
サロンオーナーの精神的な面で言えば、自宅とは別に家賃を支払わなければならない為、自宅型ネイルサロンに比べて責任感や意識も変わってきます。
家賃8万円の場合の費用イメージ
項目 | 金額 | 備考 |
敷金 | 80,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
礼金 | 80,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
仲介手数料 | 80,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
前家賃 | 80,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
合計金額 ▶︎ 320,00円 |
仲介手数料はほとんどの物件において1ヶ月分ですが、敷金礼金は物件により違います。
店舗型に比べてコストを抑えることができますが、賃貸マンション型ネイルサロンでのデメリットとして、以下の内容にご注意ください!
マンションが住居用だった場合、ネイルサロンとしては利用できないことがあります。
これは不特定多数の利用者が出入りすることには、セキュリティ上の問題があるためです。
玄関ドアやポストに表札を出してはいけない契約もあります。
更に規約で店舗として部屋を利用することを禁止している物件も少なくありません。
マンションの一室でネイルサロンを始めたいなら、店舗利用可能なマンションを探す必要があります。
また、契約前に何が良くて何がダメなのかを担当者に良く確認する事が必要です。
お客様目線でもデメリットがあります。
例えばオートロック付きのマンションの場合、部屋にお客様がたどり着くまでにエントランスにで部屋番号を押し、エントランスの入り口を開けてもらい、訪問する部屋まで向かった後に再び玄関前のチャイムを鳴らすといった、お客様に負担を強いることもありますのでご注意ください。
しかし良い物件を見つけることができれば、費用だけでなくたくさんのメリットがあります。
サロンの開業を考えている方は、賃貸マンションでの開業から始めてみるのもオススメです!
貸店舗(テナント)型の場合
開業のコストは高いですが、貸店舗(テナント)型の最大のメリットは自分の目指ネイルサロンをイチから作ることができるということです。
出店したい地域から選んで自分の思うままに自由にコンセプトを設定できます。
そして、何より自宅型・賃貸マンション型とは異なり、堂々と集客へのアピールをすることができます。
また、信頼性があるため従業員の確保もしやすいといった利点もあります。
家賃25万円の貸店舗(テナント)の場合の費用イメージ
項目 | 金額 | 備考 |
保証金 | 1,500,000円 | 家賃の6ヶ月分相当 |
礼金 | 250,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
仲介手数料 | 250,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
前家賃 | 250,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
保証委託料 | 250,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
合計金額 ▶︎ 2,500,000円 |
テナント型のデメリットしては、テナントを借りる際に通常、家賃の5~10倍の保証金や保証委託料・仲介手数料などがかかります。
また、テナントの家賃は高額なことが多く、賃貸契約も様々な特約などの条件がつけられることがあります。
家賃も高額になってくることから、保証会社の審査が必要になります。
今まで働いていた年収など、契約して家賃がきちんと支払っていけるかという審査内容にパスしなければなりません。
そして、保証会社を利用する際は保証委託料、家賃の1ヶ月分が発生します。
初期費用がかなり掛かるため、テナント選びには経営技量が非常に重要になります。
特に、テナントがある地域そのものに集客力がなければ、大きな初期費用の投資に対する収益の効果が見込めないケースもあるため、前持った市場調査とマーケティング戦略が必要です。
テナントのネイルサロン開業は大きなお金を動かすことになるので、開業資金を運転資金含め余裕をもって用意でき、経営の知識・事業計画をしっかりもっている方に向いています。
逆に、初めて独立・開業する方にはには少しハードルが高いでしょう。
ある程度の経営の知識があり、計画的に物事を進められる方にオススメします。
テナント選びは慎重に行いましょう。
実際の数字を公開!繁盛ネイルサロンの出店にいくら必要だったか?
それではここからは、当社が広尾駅徒歩1分の立地にネイルサロンを開業した時にかかった資金を公開します!
実際に立地と広さとかかった費用がわかると参考にしやすいかと思います。
7年前に広尾駅から徒歩1分のマンションタイプの店舗を契約しました。
50平米で広尾では破格値の18万円。マンション入り口にはワイド2mもある看板が出せたので集客効果は抜群でした。
また、築50年とかなり古いマンションでしたが自由に内装を施しても良いという好条件で、リゾートというコンセプトでデザインをし、施工は床・壁・天井すべて塗装。
ベランダがかなり広かったのでウッドデッキを施工してテラス風に仕上げ開業しました。
自宅ネイルサロンの多くが3年以内に廃業してしまうのは、店舗コンセプトに生活感が出てしまうから。
しっかりと”おもてなし”ができる体制を整えていきましょう。
このケースのように、マンションタイプでも古ければテナントのように内装が行え、初期費用・家賃が安い物件はあります。
そして、マンションとテナントの中間の物件は初期費用・家賃が安いので、その分を内装費に充てるメリットも出てきます。
項目 | 金額 | 備考 |
保証金 | 360,000円 | 家賃の2ヶ月分相当 |
仲介手数料 | 180,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
前家賃 | 180,000円 | 家賃の1ヶ月分相当 |
合計金額 ▶︎ 720,000円 |
ネイルサロンを開業するにあたって、5年後・10年後も視野に入れるのであれば、当サイトでは自宅型ネイルサロンはお勧めしていません。
理由としては生活感が出やすく、ブランディングを作りづらいということもありますが、大きな要因として利益を確保しづらいということがあります。
『自宅型のおひとりさまネイルサロン』の場合、1日に出来る施術数には限界があり、5年後・10年後も大きな利益を確保することが難しいです。
月商100万、200万、300万と安定的な収益を得たいのであれば、どこかのタイミングで従業員を確保し、ネイリストからネイルサロンオーナーのなることをお勧めしています。
そのためには『賃貸マンション型』『貸店舗(テナント)型』のいずれかの物件を取得して営業する必要があります。
ただし、そのような営業ノウハウに関して言えば、ほとんどのコンサルタントやネイリストは持っていません。
そうした5年後・10年後も安定して稼ぐ繁盛ネイルサロンのノウハウを学びたい方は下記LINE@より情報を公開していますので、今すぐ登録をしてください。